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映画のラストシーンで彼女は大海原を泳ぎました。
自分を信じて飛び込んだのです。
それは波光きらめく海面に、まるで人魚が飛び跳ねるかのようでした。
あれは社会という大海原に挑む、彼女のひたむきな生き方そのものでは
なかったかと思います。
のり子さんは、あれからずっと泳いでいます。どんな荒波も乗り越えています。
26年が経ちました。
熊本市役所を退職して、いま全国に向け、講演活動を行っています。
安定した職を辞め、なぜ? よく聴かれる質問です。
多分、「典子は、今」を観た人は理解できるのではないでしょうか。
「わたし、やってみる」なのです。
講演では決して他を引用することはありません。
すなおに自分の半生を語っているだけです。
おとなは「のりこちゃん会いたかった〜」と、まるで遠地の娘や孫が里帰りをしたような、そんな喜びの表情で迎えてくださいます。
また、学校では子どもたちが目を輝かせて聴いてくれます。そして講演後、こどもたちは教室の窓から「のりこさ〜ん」と手を振って送ってくれます。
そのときの子どもたちの元気な声と笑顔、うれしい限りです。
きっと、のり子さんは人々に元気と勇気を与えるために生まれてきたのです。
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小学生たちがこんな感想をくれました。
「足を使って食べていても、恥ずかしく思いません。だって足を使わないとできないこともあるからです」(2年生)
「私はのり子さんが伝えたかったことは、“人のやさしさ”だと思いました」(2年生)
「のり子さんは小さいときだけしか、泣かなかったというのを聞いて、胸が“キュッ”とひきしまって感動しました。「のり子さんの足は100万ドルですね」(3年生)
「えいがの中でのり子さんが、“私やってみる”といって挑戦するのを見て、“すごい、私もがんばろう”という気持ちになりました」(4年生)
「ぼくははじめてしったことがあります。ひとりぼっちだったら生きていけない。【典子は、今】の歌を聞いて、友達を大切に、友達は一生つきあっていく人、友達がいたら楽しい」(5年生)
「遠泳大会ではつらいこともあったけれど、のり子さんのことを思い出し、みんなで完泳することができました。なんでもやる前に無理だと決めず、チャレンジしていこうと思いました」「これからもつらいことがあったら、のり子さんのことを思い出し、乗り越えていこうと思いました」(6年生)
「【典子は、今】を見て、命はとても大事なものなんだと改めてわかりました。もし、障がいをもつ人がいたら、差別やいじめをするのではなく、僕たちが励ましあったり、支えあったりしなければいけないと思いました。のり子さんに会えてうれしかった。僕は命を大切にして、これからも人にやさしくしてあげれたらなぁと思いました」(6年生)
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(講演以来、交流を続けている福井県小浜市立雲浜小学校、岐阜県羽島市立正木小学校の生徒たちの感想文の中から原文のまま)
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こんな子どもたちの素朴なお手紙が全国からたくさん届きます。
この純粋で素直な気持ちを大切にしたいと思います。
講演の旅はまだまだ続きます。
それは、「今を大切に生きる」のり子さんを待っている人々がいるからです。
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